読者の皆様へ:宮宅建設の仲間と行く、初めてのプロ野球観戦記

読者の皆様、こんにちは。今回は、私が現在働いている福岡県の建設会社「株式会社宮宅(みやけ)」の皆さんと一緒にプロ野球を観戦した、一生忘れられない素晴らしい思い出についてお話ししたいと思います。

日本で「野球観戦に行こう」と誘われ、ポカンとした話

物語の始まりは、ある日の仕事終わりでした。現場から会社に戻ると、正確な日付は覚えていないのですが、近藤さんが1枚の紙を持って私のところにやってきました。近藤さんは日本語で何か話しかけてくれたのですが、当時の私にはよく聞き取れず、「行く?ハイ、 トウアン、ティエンもみんな行くよ」という言葉だけが何となく耳に残りました。

私がポカンとして「どこに行くんですか?」と聞き返すと、近藤さんは答えてくれましたが、私の耳がその時フィルターにかけたように聞き取れたのは「福岡」と「24日、日曜日」という言葉だけでした。もともと楽天的な性格なので、どこで何をするのかよく分からないまま、笑顔で「行きます!」と答えました。心の中で「会社が企画してくれたことなら、とりあえず参加しよう。法律に触れるようなことじゃないし、どこで何をするかは当日になれば分かるさ!」なんて思っていたのです。

24日が近づいたある日、会社の人(誰だったか忘れてしまいましたが)から「今度の日曜日はみんなで野球を観戦しに行くよ」と教えてもらいました。その瞬間、私は「あぁ!」と合点がいき、あの時近藤さんが言っていたことがようやく理解できました。と同時に、「なんであの時、私の耳は『野球(Yakyu)』という言葉を聞き逃しちゃったんだろうなぁ」と苦笑いしてしまいました。

そして5月22日(金)の仕事終わり、川上さんにお会いした時のことです。川上さんは「日曜日の昼11時にここに集まって、みんなで野球を観戦しに行くからね!他のベトナム人のメンバーにも伝えておいてね」と声をかけてくれました。私は嬉しくなって「はい、みんなに伝えておきます!」と元気に答えました。

スタジアムへの道のりと、圧倒されたVIPルームでの体験

5月24日のちょうど昼11時、私ともう4人のベトナム人メンバーは会社に集まりました。私たちは池上さんの運転する車に乗せてもらい、車内には前田さんも同乗していました。道中、前田さんが振り返って「みんな、野球のルールは知ってる?」と聞いてきました。私たちは正直に「全然知りません。ベトナムには野球というスポーツがないので、生で観戦するのも今回が初めてなんです」と首を振りました。それを聞いた前田さんは、豪快にハハハと楽しそうに笑っていました。

会社からスタジアムまでは車で1時間以上かかりました。私たちのグループが一番乗りだったので、チケット売り場の前でみんなを待つことに。20分ほど待つと、社長をはじめ、会社の他のメンバーも続々と集まりました。社長は一人ひとりに手渡してチケットを配ると、私たちを先導してゲートへと向かいました。

その日の試合は、遥か北の大地からやってきた遠征チーム「北海道日本ハムファイターズ」と、九州の誇りであるホームチーム「福岡ソフトバンクホークス」の熱い一戦でした。

福岡ソフトバンクホークスの背番号89のユニフォーム
客席でホームチームの福岡ソフトバンクホークスの背番号89のユニフォームをプレゼントされ、大喜びの私。

何よりも驚いたのは、宮宅建設が福岡ソフトバンクホークスのスポンサーを務めているおかげで、全社員が特別にVIPルームへ直行して試合を観戦できたことです!そのVIPルームは言葉にできないほど豪華で、料理はもちろん、ビールやワイン、ソフトドリンク、お茶まで何でも用意されていました。まさに「これぞVIP待遇」という感じで、私の想像を遥かに超える贅沢な空間でした。その場の賑やかな雰囲気を感じているうちに、以前「日越の食文化」という記事で紹介した、冷たくて美味しいソフトクリームを食べた思い出がふと頭をよぎりました

VIPルームの豪華なオードブル料理
VIPルーム内に用意された、心のこもった豪華なオードブルの数々。

VIPルームからグラウンドを見下ろすと、広大なスタジアムの全景が一望できました。野球場は「ダイヤモンド」と呼ばれる独特な角のある形をしていて、テレビでよく見るサッカー場やバレーボールコートとは全く違っていて新鮮でした。

VIPルームから見た野球場の全景
スポンサー企業のVIPルームから見渡す、スタジアム全体の壮大な景色。

これまで一度も野球をやったことがなかったので、正直なところルールはよく分かりませんでした。野球というスポーツを理解するには、ルールをしっかり勉強しないといけないなと感じました。サッカーのように、ルールを詳しく知らなくても「ボールがゴールに入れば点数が入る」「どちらが勝ちで、どちらが負けか、あるいは引き分けか」がすぐに分かるスポーツとは違います。野球はルールを知らないと、電光掲示板のスコアボードをじっと見つめていても、今どちらが勝っていてどちらが負けているのかさえ、よく分からないのです。

満員の観客と野球場の大型スコアボード
多くの観客で賑わう日本の野球場。試合のデータや結果が細かく表示された電光掲示板の様子。

日本企業の「団結力」について感じたこと

私自身、もともと野球にものすごく熱中していたわけではありませんが、今回の体験は本当に素晴らしく、価値のあるものでした。この旅を通じて気づいたことがあります。日本で「ソフトバンクホークス」のような大きなプロ野球チームのスポンサーになるということは、決して簡単なことではありません。宮宅建設がこの栄えあるスポンサー枠を獲得できるまでには、並々ならぬ努力と大きな発展があったに違いないということです。

私は宮宅建設で働けて、本当に運が良いと感じています。実は私、昔からサッカーが大好きなのですが、小さい頃からこれまで一度も、本物のスタジアムに足を運んで試合を観戦したことがありませんでした。それなのに、人生で初めて足を踏み入れたスタジアムで、いきなり豪華なVIP観覧席に案内してもらえるなんて。私たちにこのような素晴らしい機会を与えてくださった宮宅建設と社長には、心から感謝の気持ちでいっぱいです。

客席でホームチームの福岡ソフトバンクホークスの背番号89のユニフォームをプレゼントされ、大喜びの私。

また、今回のイベントを通じて、日本がとても「団結力」のある国だということも実感しました。その精神は、よくイメージされるような組織の中だけでなく、一つひとつの企業の中にも深く根付いています。今回のような社内レクリエーションは、日本人が大切にする「企業は家族」という精神の何よりの証拠だと思います。社員一人ひとりが、まるで本当の家族のように大切にされていると感じるからです。

VIP席でみんなで乾杯し、楽しくて一体感のある雰囲気を満喫している様子。

一つの「家族」が遊びに行く時に、上から下まで、日本人の社員から私たちのような外国人労働者に至るまで、全員が揃って参加し、みんなで一緒に心から楽しむ。それって、間違いなく「幸せで満ち足りた家族」の姿だと思いませんか、読者の皆様?

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