日本の100円ソフトクリームと、懐かしい父の記憶

読者の皆様、こんにちは。 今日はとても暑いので、冷たくて美味しいアイスクリームについて、少し徒然(つれづれ)なるままに書いてみようと思います。

日本に来てから、気づけばもうすぐ6年になります。この国には、生アイス(ソフトクリーム)から冷凍のアイスまで本当にたくさんの種類があって、どれも濃厚で美味しいものばかりです。私はいつもスーパーで手軽に買っていますが、好みはいたってシンプル。チョコレート味、バニラ味、あるいはその二つの味が合わさったミックスをいつも選んでいます。

夏になると、体が熱を帯びるので、涼を求めてアイスを食べる回数が増えます。毎週日曜日、スーパーに行くたびにアイスを2本選んで、冷蔵庫にストックしておくのが習慣です。1本105円。現在の為替レート(1円=約165ベトナムドン)で計算すると、ベトナムのお金で約17,325ドンになります。このクオリティでこの価格なら、夏の喉を潤すのにちょうどいい買い物です。

ディスカウントスーパー「ラ・ムー」の100円ソフトクリーム

冷凍庫のアイスもいいですが、本当のことを言うと、私はやっぱり出来立てのソフトクリームの方が好きです。日本には「ラ・ムー(LAMU)」というディスカウントスーパーがあります。24時間営業で、日々の食材や惣菜が何でも揃うお店です。「24時間営業」と聞くと、少し値段が高いイメージを持つ方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。ラ・ムーの価格は本当に驚くほど安いのです。だから、私は毎週日曜日になると、必ずこのスーパーへ足を運び、翌週1週間分の食材をまとめ買いしています。

ラムーのパクパク(PAKU PAKU)売店。100円ソフトクリームやたこ焼きを待つ行列。
日本のスーパーの日常的な光景。ラ・ムーの『PAKU PAKU』売店前で、地元の大人から子供まで楽しそうにソフトクリームやたこ焼きを待つ行列です。

特に、ラ・ムーで売られているソフトクリームは破格の安さで、なんと1個たったの100円(ベトナムドンで約16,500ドン)です。こんなに安いのに、味は文句なしに美味しいから驚きです。味はバニラとチョコレートの2種類があります。私はいつも、その2つが合わさったミックスを頼みます。一口食べると、バニラの豊かな香りと濃厚なコク、そこにチョコレートのほろ苦さが絶妙に絡み合い、言葉にできないほどの美味しさが口いっぱいに広がります。じっとりとした夏の昼下がりに食べると、まさに至福のひとときです。

カップに入ったラムーのチョコレートソフトクリーム。
プラスチックのカップにきれいに巻かれたチョコレートソフトクリーム。じっとりとした暑い日に、冷たくて濃厚な甘さが体に染み渡ります。

また、ここのソフトクリームの出し方も面白いところがあります。通常は100円分がきれいに収まる小さなプラスチックのカップか、あるいは円錐形のコーンに巻いてくれます。私個人のこだわりとしては、ソフトクリームは絶対にあのコーンに乗せて食べたい派です。冷たいアイスをなめながら、サクサクとしたコーンをかじる。これぞ「これぞソフトクリームを食べる醍醐味」だと感じます。

手で持つラ・ムーの100円ミックスソフトクリーム(バニラ&チョコレート)
これぞ私の大好きな、バニラとチョコレートのミックスソフトクリーム。やっぱりソフトクリームは、この円錐形のコーンに乗せてサクサクとかじるのが一番の醍醐味です。

アイス売りの鈴の音と、父の背中

異国の地でこうしてソフトクリームを食べていると、ふと心が落ち着き、遠い故郷での子供時代の記憶が鮮明に蘇ってきます。私がまだ小さかった頃、今のように冷蔵庫もなければ、便利なコンビニやスーパーもありませんでした。アイスが食べたいときは、移動販売のおじさんが通りかかるのを待つしかありませんでした。

そこまで思い出すと、私は昔の父の姿を思い浮かべ、胸が締め付けられるような愛おしさを感じます。実は当時、私の父も一時期、自転車でアイスの移動販売をして生計を立てていたことがありました。今になって振り返ると、当時の父の苦労がどれほど大変なものだったかが本当によく分かります。肌を刺すような強い日差しが照りつける猛暑の中、父は古ぼけた自転車を必死に漕ぎ、何十キロもの距離を移動していました。そして、少しの利益のために、一本一本アイスを買ってもらおうと、狭い路地をいくつも巡っていたのです。そんな過酷な仕事の割には十分な収入にならなかったため、しばらくして父はアイス売りをやめ、家で畑仕事をするようになりました。

子供の頃に食べたあのアイスは、安くて本当に美味しかった。近所の路地の向こうから、あの聞き馴染んだ「チリン、チリン…」というアイス売りの鈴の音が聞こえてくるたびに、私たち兄弟は母のところに飛んでいき、お金をねだったものです。母が優しいときは何枚かの小銭をくれましたが、生活に余裕がないときは断られることもありました。不思議なもので、母がせっかくお金をくれたと思って大喜びで外へ飛び出したら、アイス売りのおじさんはもうとっくに遠くへ行ってしまっていて、子供心に一日中がっかりした、なんていうことも今では良い思い出です。

おわりに

今年、私は37歳になりました。日本という国で暮らし、働き、自分でちゃんとお金を稼げるようになりました。今では、アイスを食べたいと思えば、誰を待つこともなく、母にお金をねだることもなく、いつでもスーパーに行って買うことができます。

それでも、今の洗練されたアイスは確かに美味しいけれど、あの頃の「子供時代のアイスの味」は、もう二度と見つけることができません。あの味は時の彼方に置き忘れられ、今はただ、記憶の片隅に静かに眠る美しい思い出として残っているだけです。

しかし、考えてみれば、人生とはそういうものではないでしょうか。もし時間が流れず、人が歳をとらなければ、私たちはこのように振り返り、愛おしむべき大切な「思い出」を持つことさえできなかったはずですから。

読者の皆様、私のささやかな思い出話に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。皆様の毎日が、どうか穏やかでありますように。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

上部へスクロール