一年には、春・夏・秋・冬という四季があります。北半球にある国々では、春は通常3月に始まり、5月の終わりまで続きます。
日本も北半球に位置する寒い国のひとつです。長い冬が少しずつ過ぎ去り、3月に入ると、空気はだんだんと暖かくなり、人の気持ちもどこか軽やかになります。
それは、桜の木が蕾をつけ始める季節でもあります。冬の寒さを乗り越えた細い枝に、小さな蕾が静かに顔を出し始めます。そして4月の終わり頃になると、桜は満開を迎え、川沿いの道や公園、街角を白く彩ります。
風に舞う無数の花びらは、まるで日常の中に現れた一枚の絵のようで、詩的で穏やかな風景を作り出します。

桜は、ただ美しいだけではありません。日本人にとって、とても特別な存在でもあります。純粋さや、短くても精一杯美しく咲く人生そのものを象徴しているように感じます。だからこそ、桜の季節になると、多くの人がこの時間を大切にするのでしょう。
桜が満開になると、人々は家族や友人、大切な人たちと一緒に「お花見」に出かけます。桜の木の下にシートを広げ、手作りのお弁当を持ち寄り、花を眺めながら春の心地よい空気を楽しみます。
大人たちは楽しそうに会話をし、子どもたちは元気に走り回って笑い声を響かせます。公園全体が、まるでこの世の中にある小さな桃源郷のように、美しく穏やかな空間になります。
しかし、桜はこんなにも美しいのに、咲いてから散るまでの時間はわずか2週間ほどしかありません。
週に6日働く私のような人間にとって、お花見に行くことは時に贅沢なことでもあります。6日間働き続けると体はとても疲れ、日曜日になると、ただ家でゆっくり眠って体を休めたくなります。
実際、何年もの間、私はそうして桜の季節を逃してきました。
私はベトナム人で、日本に来てから今年で約6年になります。そのうちの5年間は、香川県丸亀市で暮らしていました。
それだけ長く日本にいながら、最初の4年間は、ちゃんと桜を楽しむ機会がありませんでした。仕事や日々の生活、いろいろな悩みに追われるうちに、気づけば季節が過ぎていたのです。
日本での生活も6年目に入り、今年は少しだけ運が良かったと思います。
今、私は福岡県行橋市にある「三宅商会」という建設会社で、電気工事の助手として働いています。建設の仕事なので、ひとつの現場が終われば、また次の現場へと移動する毎日です。
そんな中で、私はひとつの素敵な縁に出会いました。

今担当している現場の名前は「鶴丸」です。そのすぐ隣には小さな公園があり、そこには大きな桜の木が何本も植えられています。
桜の季節になると、その場所一帯が真っ白に染まります。花が咲いている間、私は休憩時間になるたびに公園へ行き、桜を眺めていました。
ただ見上げているだけで、不思議と心が軽くなっていく気がします。
私は白という色がとても好きです。真っ白な桜の花の下に立っていると、まるで夢の中にいるような気持ちになります。
やさしい風が吹き、花びらがひらひらと舞い、春の柔らかな光が降り注ぐ。仕事の疲れも、その瞬間だけは全部消えてしまうようでした。

日本に来て約6年、ようやく自分が思い描いていたような、美しい桜の木の下で写真を撮ることができました。
遠くまで出かけたわけでもなく、有名な観光地でもありません。ただ、今働いている現場の隣にある小さな公園です。
それでも、私にとってはとても特別で、忘れられない春になりました。

時々、幸せというものは、大きな出来事の中にあるのではなく、一生懸命働いたあとに、少し立ち止まって花を眺め、深く息を吸い込み、心が静かになる——そんな小さな瞬間の中にあるのかもしれません。
今年の桜の季節は、私にとって、そんな大切な時間になりました。
日本での生活と福岡の桜
来日して6年目になりますが、毎年この季節になると桜の美しさに心を打たれます。現在は福岡県の行橋市にある建設現場で電気工事の仕事をしていますが、忙しい仕事の合間にふと見上げる桜は、私にとって大きな癒やしとなっています。
行橋市や周辺の福岡 観光スポットには、有名な桜の名所がたくさんあります。しかし、私にとって一番思い出深いのは、自分が携わっている現場のすぐそばで咲き誇る桜です。厳しい仕事の中でも、自然の美しさを感じられるこの環境に感謝しています。
これからも日本での日々の生活や、投資、そして将来の夢についてこのブログで発信していきたいと思います。皆さんもぜひ、福岡の美しい春を楽しんでください。
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